日商簿記3級に合格するにはどうすればいいのか

日商簿記3級に合格するにはどうすればいいのか調べてみましたので紹介します。

試験範囲

勉強を開始するために、日商簿記の3級の試験範囲を頭に入れていきましょう。

日商簿記3級は「商業簿記」から出題されます。

商業簿記の、「商業」とは商品の売買をするのことです。

商品の売買

A→商品→B

A←お金←B

日商簿記3級の試験範囲は公式ページの区分表で確認できます。

商業簿記

商業簿記区分表

商業簿記標準・許容勘定科目表

商業簿記標準・許容勘定科目表

試験形式

紙の試験とネット試験があります。

紙の試験は年に3回(11月、2月、6月)

ネット試験は随時受験することができます。

勉強期間

合格者の方の勉強期間をみると1ヶ月〜3ヶ月という方が多いです。

合格点(合格ライン)

合格点(合格ライン)は100点満点中の70点です。7割の正解が必要になります。

問題数

日商簿記3級は紙の試験、ネット試験は共に問題数は3問です。

※紙の試験は5問という情報もあるので注意してください。

公式ページのサンプル問題を見てイメージしてみましょう。

サンプル問題

出題傾向

第1問

仕分けの問題

第2問

勘定記入、補助簿の問題

第3問

財務諸表、精算表の問題

勉強方法

動画を見て実際の試験をイメージ

試験をイメージするために、簿記3級の試験問題を実際に解いている動画を見るのをおすすめします。

動画を見ることで試験問題がどういうものなのか、当日どう解けばいいのかのイメージができます。

ゴールが見えれば、そこまでどう辿り着けばいいのかが見えてきます。

パブロフ簿記さんのホームページでは、実際に試験問題を解いている無料動画を紹介しています。

パブロフ簿記さんのホームページ

参考書で知識をインプットする

まず大事なのは知識のインプットです。参考書で簿記3級の知識をインプットしていきましょう。

おすすめの参考書はAmazonでベストセラーの「スッキリわかる日商簿記3級」が間違いがないと思います。

実際に問題を解いてみる

実際に問題を解いてみましょう。問題を解いていくことで知識が定着していきます。

前述の「スッキリわかる日商簿記3級」にも問題がついていますが、別の問題集で繰り返し、問題を解いて学習することもできます。

模擬試験で自分の達成度をチェックする

模擬試験で自分の達成状況をチェックすることで、自分が試験を受けれる段階かをチェックすることができます。

模擬試験で9割を超えていれば本番試験でよほどのことがなければ合格することができるのではないかと思います。

前述の「スッキリわかる日商簿記3級」では、模擬試験として使えるチェックテストがついているので、自分の達成度をチェックすることができます。

試験に向けて準備が必要なもの

電卓

試験会場には電卓が持ち込めます。

持ち込む電卓には決まりがあり、計算機能(四則演算)のみのものを持ち込むことができます。

多機能な電卓は持ち込めなく、普通の電卓は持ち込めると覚えておけばいいです。

次のような多機能電卓は持ち込めません。・印刷(出力)機能・メロディー(音の出る)機能・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)・辞書機能(文字入力を含む)

次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)

具体的に押さえておくといいポイント

簿記はお金の取引の記録になります。

簿記で記録し、整理することで、お金の取引の結果、利益がどれだけ生まれたか、財産がどうなったのかを把握することができます。

仕分け

お金の取引の記録を仕分けと呼びます。

簿記では仕分けの項目を覚えることが非常に重要になります。

仕分けは、左が借方(かりかた)、右が貸方(かしかた)です。

資産、負債、資本、費用、利益、収益の6つの種類に分かれています。

表にまとめるとわかりやすいです。

資産・負債・資本のグループ

資産 負債
資本

表の見方は例えば資産であれば、資産が増えた場合には左に記入し、資産が減った場合には右に記入します。

(資産の増加)100 (資産の減少)100

逆に右側にある負債の場合には、負債が減った場合には左に記入し、負債が増えた場合には右に記入します。

(負債の消滅)100 (負債の消滅)100

費用・利益・収益のグループ

費用 収益
利益

費用・利益・収益のグループも同様です。

減価償却

簿記3級でハマりやすいポイントが固定資産の減価償却です。

固定資産は使った期間分だけ価値が減っていきます。

減っていく価値の減少分を見積もるのが減価償却です。

減価償却は費用として計上します。

仕分け上は、減価償却費として借方(左側)に記入します。

(減価償却費)100  (◯◯◯◯)100

減価償却費の計算方法は、(取得原価ー残存価値)➗ 耐用年数となります。

補助簿

補助簿とは、仕訳帳や総勘定元帳以外の細かいお金の記録をする帳簿です。

主要な勘定科目のお金のやりとりをまとめています。

例えば、現金出納帳であれば、伝票のお金のやりとりをまとめたものです。

商品有高帳
買掛帳
売掛帳
経費帳
固定資産台帳
現金出納帳
預金出納帳
小口現金出納帳
仕入帳
売上帳
受取手形記入帳
支払手形記入帳

財務諸表

財務諸表は、損益計算書と貸借対照表があります。

損益計算書

損益計算書は、会社のもうけを表します。

貸借対照表

貸借対照表は、会社の資産や負債を表します。

精算表

精算表は、次の4つの表を一つの表にしたものです。

  1. 試算表
  2. 決算整理
  3. 損益計算書
  4. 貸借対照表

精算書はよく試験で出題されますのでしっかり覚えておきましょう。

問題の解き方

問題の解き方は、どれだけ複雑な問題でも、資産、負債、資本、費用、利益、収益を借方(かりかた)か貸方(かしかた)のどちらなのかを仕分けすることです。

どちらなのかが分かれば、次は金額を当てはめるか、計算をしていきます。

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